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2024.03.8 (金)
部長のつぶやき ① ~ 耐震等級が全てではない! ~
この度の令和6年能登半島地震において被災された多くの方々、関係各位並びにご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
KYOWA HOME 部長の柳川です。
最近周りでは、令和6年能登半島地震以降、耐震等級について関心が高い方が多く見受けられますが、皆さんは耐震等級3に二種類あることは知っていますか?
また、それ以外で耐震等級3相当ということを聞いたことはありませんか?
”相当”は、その会社等で壁量が1.5倍あるので3という表現で説明しているようです。
2025年4月から建築基準法が改定され、仕様規定の「壁量計算」「柱の小径」の基準が見直しされます。
上記の図で分かって頂けと思いますが、「構造計算」による耐震等級3、「品確法」による耐震等級3があり、令和7年4月以降では、品確法による耐震等級は、満たさない可能性が出てきます。
壁量計算、N値計算、4分割スパン表、などにより算出している関係で、基準が変われば当然等級も変わることになります。
考え方の一つとして、品確法の計算よりも構造計算による耐震基準はワンランク上と考えてもよいと言えます。
建築基準法の仕様規定基準が曖昧であるため、品確法の基準も曖昧だと言えます。
今後、家づくりを考えるならば、構造計算「許容応力度計算」で家づくりをすることを、私はお勧めします。
しかし、必ずしも「耐震等級3でなければならない!」という事ではありません。
建物のバランス、直下率、形状などを考えて家づくりをすることが大事です。
いたずらに、指標(耐震等級)ばかり気にしてコストが上がり、夢が叶わなかった、理想の家にならなかった、とならない家づくりをして下さい。