2026.09.4 (金)
床上浸水した家はどうなる?
KYOWA HOME 現場監督の細川です。
今回は、
床上浸水した家はどうなる?
住宅会社の現場監督が解説する、浸水後の住宅被害と対処法
をお伝えします。
近年、台風や集中豪雨、線状降水帯などによる大雨の被害が増えています。
住宅会社で仕事をしていると、「もし自宅が浸水したら、家はどうなってしまうの?」という質問をいただくことがあります。
今回は、住宅会社の立場から、
床上浸水が起きた場合に住宅で起こることや、被災後に気をつけたいポイントについて簡単にご紹介します。
「床下浸水」と「床上浸水」は何が違う?
住宅への浸水被害は、大きく「床下浸水」と「床上浸水」に分けられます。
床下浸水の場合でも、床下の断熱材や木材などに影響が出ることがあります。
一方、床上まで水が入ってしまうと、フローリングや畳、壁、建具、収納など、住宅内部のさまざまな部分に被害が及ぶ可能性があります。
さらに、電気設備や給湯設備などにも影響することがあります。
床上浸水すると住宅の中で何が起こる?
まず大きな問題となるのが、
床や壁などの建材への浸水です。
フローリングは水を含むことで、膨れたり、反ったり、変色したりすることがあります。
また、壁の内部まで水が入り込むと、断熱材や下地材などに影響する可能性があります。
特に注意したいのが、
見た目では被害が分かりにくい部分です。
床や壁の表面が乾いているように見えても、内部に水分が残っているケースがあります。
そのため、「水が引いたから、もう大丈夫」と自己判断するのは避け、住宅会社などに状況を確認してもらうことが大切です。
電気設備にも注意が必要
浸水した住宅では、コンセントや分電盤などの電気設備にも注意が必要です。
水に浸かった電気設備をそのまま使用すると、感電や漏電などの危険があります。
被災直後は、無理に電気設備を触ったり使用したりせず、安全を確認することが重要です。
エアコン、給湯器などの住宅設備についても、浸水状況によっては点検や交換が必要になる場合があります。
汚水が混じっている場合は特に注意
大雨による浸水では、きれいな雨水だけではなく、下水などが混ざっている場合があります。
そのため、床や壁、家具などが汚染されている可能性も考えなければなりません。
片付けや清掃を行う場合も、衛生面に十分注意し、必要に応じて専門業者へ相談しましょう。
水が引いたら、すぐに住んでも大丈夫?
これもよくある疑問です。
結論として、
「水が引いた=すぐに普段通り生活できる」とは限りません。
建物内部に水分が残っていると、カビや腐食などの原因になることがあります。
また、電気設備や給湯設備などが安全に使用できる状態かどうかも確認する必要があります。
まずは建物や設備の状態を確認し、必要な清掃・乾燥・修繕を行うことが大切です。
「乾けば元通り」とは限らない
浸水被害で特に覚えておきたいのが、この点です。
住宅は表面だけではなく、壁や床の内部にもさまざまな部材が使われています。
そのため、表面が乾いて見えても、内部まで十分に乾燥しているとは限りません。
断熱材や下地材などの状態によっては、交換が必要になる場合もあります。
浸水後は、
「どこまで水が入ったのか」「どの部材に影響があるのか」を確認することが重要です。
被災したら、まず何をすればいい?
万が一、住宅が浸水してしまった場合は、慌てて片付けを始める前に、安全を最優先にしてください。
そのうえで、
- 電気設備などを無理に触らない
- 建物や設備の状態を確認する
- 浸水した場所や被害状況を記録する
- 水分をできるだけ早く除去し、適切に乾燥させる
- 必要に応じて住宅会社や専門業者へ相談する
といった対応が大切です。
特に、
目に見える部分だけで判断しないことがポイントです。
まとめ
大雨による住宅被害は、床や壁が濡れるだけではありません。
建物の内部や断熱材、電気設備、給湯器など、普段は目にすることのない部分にも影響が及ぶ可能性があります。
だからこそ、浸水した場合には「乾いたから大丈夫」と判断せず、住宅全体の状態を確認することが重要です。
私たち住宅会社としても、家を建てることだけではなく、
万が一の災害から住まいをどう守るか、そして被災したときにどう復旧するかまで考えておくことが大切だと考えています。
これから台風や大雨の季節を迎えるにあたり、ご家族でハザードマップや避難場所を確認するとともに、今一度、ご自宅の災害対策について考えてみてはいかがでしょうか。