見学予約 資料請求 ご相談

スタッフブログ

2025.02.1 (土)

部長のつぶやき④ ~「UA値やC値が良い」=「良い家」?~

KYOWA HOME 部長の柳川です

部長のつぶやき③の「省エネ判定にかかわる改正内容」について引き続きお話をしたいと思います。
今回は、断熱性能UA値、C値についてです。

外皮平均熱貫流率UA値、相当隙間面積C値 住宅を建てようとする人が気になる数値かと思いますが…どうですか?

 

UA値(外皮平均熱貫流率)とは?

UA値(外皮平均熱貫流率)は、「屋内の熱が外皮(屋根、天井、外壁、窓、床)を介してどの程度逃げやすいかを示す数値」です。

この数値が小さいほど「屋内の熱が逃げにくく、外気の影響を受けにくい「断熱性能が高い」ことを意味し、近年の家づくりでは、住宅性能レベルを判断する際の指標の一つとして標準的に用いていますが、数値だけが先に進んでいて家を建てようとする方が数値バカに陥っているかと思います。
数値より、人の感覚を大事にしたいと私は思います。

UA値(外皮平均熱貫流率 W/㎡K)=屋内から逃げる熱(W/K)/外皮面積(㎡)


UA値の概略図


C値(相当隙間面積)とは?

UA値とともに住宅性能値の指標とされるのがC値(相当隙間面積)です。
C値とは、「家にどれだけの隙間があるか」という住宅の気密性能を表し、C値が小さいほど隙間が少ないことを示します。
ただ自然換気がなくなる分、機械による24時間換気で室内の空気環境をきれいに保つ必要が出てきます。
温熱環境に関する住宅性能は、断熱性を示す「UA値」と気密性を示す「C値」が重要な指標となります。

C値(相当隙間面積 ㎠/㎡)=家全体の隙間の合計(㎠)/建物の延床面積(㎡)


C値の概略図


UA値C値が良い」=「良い家」?

UA値やC値に代表される住宅性能値は、性能の確かさを測る重要な目安ではありますが、「UA値やC値などの性能値が良い」=「良い家」ということになるでしょうか?

極論すると、家を凹凸なく四角くして、窓をできる限り小さく少なくすれば、基準値を上回る住宅性能値は得やすくなりますが、外とのつながりも無いような、そんな部屋(家)に一日中いられますか?
それは果たして本当に「良い家」でしょうか?

「良い家」の基準は人それぞれで、快適な温度もさまざまです。
断熱性能をできる限り高め、一年を通して安定的にコントロールされた室温の家を好む人もいれば、そこまで高い性能は必要なく、自分たちの感覚に合わせて室温を調整しやすい家を望む人もいるでしょう。

たとえUA値がお住まいの地域の基準をぎりぎりでクリアする値であっても、設計的に工夫されていて、住まい手が気持ちよく暮らせる環境が整っていれば、それは「良い家」になり得ます。

数値の良しあしだけに注目せず、「敷地条件に合っているか」、「新居でどんな時間を過ごしたいか」など、住まいを広い視座で捉え「自分たちにとっての良い家」を追求することが、成功の家づくりに繋がり、心から納得できる家づくだと思います。

見て頂いてお役に立てば幸いです ( ´艸`)

次回つぶやき⑤では、省エネ申請に係るお話をしたいと思っていますので、次回も見て頂ければ幸いです。